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導入事例

ふじみ野市教育委員会

シンプルな構造で簡単・確実な『Yubi Plus』で
セキュリティの脅威から学校のデータと先生を守る/働き方改革にも大きな期待

2022年9月、埼玉県ふじみ野市教育委員会様では市内全小中学校19校の教職員555名を対象に『Yubi Plus』を導入いただきました。学校の情報セキュリティを堅牢化し、忙しい先生を支援、良い教育へとつながる働き方改革を模索するふじみ野市教育委員会 学校教育課 GIGAスクール推進主幹 榎本一夫様と北原武様にお話を伺いました。

     ふじみ野市役所第2庁舎外観       ふじみ野市PR大使『ふじみん』

               ふじみ野市教育委員会/ふじみ野市PR大使『ふじみん』(右)

シンプルな構造で簡単・確実を重視 コストを抑えてセキュアなログインを実現

– 『Yubi Plus』導入のきっかけとそれ以前にあった課題を教えてください。

榎本様:文科省の「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」にもあるように、校務用パソコンは多要素認証など強固なアクセス制御が必要です。ふじみ野市でもセキュリティポリシーを策定する中、2022年9月に手軽な多要素認証『Yubi Plus』を導入しました。
それ以前は、Windowsも校務支援システムもIDとパスワードのみの運用でした。特にセキュリティインシデントはありませんが、やはり先生は皆とても忙しく、児童生徒に呼ばれて急に離席しなければならないこともありますからログインした状態のままになるのではないかと情報漏洩への危機感を持っていました。

ふじみ野市教育委員会 学校教育課 GIGAスクール推進主幹 榎本 一夫 様

ふじみ野市教育委員会 学校教育課 GIGAスクール推進主幹 榎本 一夫 様


– Yubi Plusを選んだ決め手を教えてください。

榎本様:指紋など生体認証のシステムも多くありますが、確実性で『Yubi Plus』の物理認証鍵(YubiKey)を選びました。いくら高度なものであっても複雑で、認証に不具合が生じ、システムが開かず授業に支障が出るようなことは絶対に避けたいと考えました。
授業時間は限られていますしロスは許されません。簡単で確実であることが重要です。『Yubi Plus』なら挿してタッチするだけと便利で簡単ですし、シンプルで不具合が生じにくいので確実です。

北原様: 簡単で単純な構造で壊れにくい点もよいと思いました。行政目線では予算を抑えて強固なセキュリティを実現でき安心ですから、コストパフォーマンスに優れ、費用と機能のバランスが良いと感じています。

        
ふじみ野市教育委員会 学校教育課 北原 武 様

ふじみ野市教育委員会 学校教育課 北原 武 様

        
  

– 導入後のご利用のご様子はいかがですか?

榎本様:Windowsも校務支援システムTe-Comp@ss(ティー・コンパス)もIDパスワードに続けてYubiKeyを挿入し、タッチするだけと簡単な操作で安全なログインを実現できています。
北原様:ただ挿して指を置くだけと簡単ですから、特に問題はありませんでした。トレーニングというほどのこともなく皆さん利用できています。


– IDパスワード(知識情報)に加えて、物理的なYubiKeyを所持していること(所持情報)、この二要素がそろわなければサインインできません。YubiKeyを抜くだけで即ロックされ、急な離席時にも情報を守ることができますから安心ですね。

Yubi Plusの二要素認証

リモートアクセス機能でセキュリティを守りながら、先生それぞれの事情に応える働き方を

– リモートアクセスをお使いになっているそうですね。

榎本様:15名と少数ではありますが在宅勤務で使っています。長時間労働につながらないように配慮し、事情のある先生のみを対象に許可制です。
子育て中の先生など、夕方になると帰宅しなければならないことがあります。それでも学期末や入試前には、期日までに成績処理など対応しなければなりません。成績といった機微情報の持ち帰りは禁止です。
『Yubi Plus』のリモートアクセス機能は、職員室の自分のパソコン画面に自宅のパソコンからセキュアにアクセスできるのでデータを持ち帰る必要がありません。子どもを寝かしつけてから自宅で業務を行うことが可能です。
先生それぞれの事情に対応しながら、データの持ち帰りによる紛失などセキュリティ事故から先生を守れるのです。

Yubi Plusのリモートアクセス

北原様: 『Yubi Plus』のリモートアクセス機能は、自宅のパソコンにデータが残りません。その点も本当に安心です。利便性と安全性のバランスが良いと思います。

– お使いになっている先生のお声を聞かせてください。

北原様: ある教頭先生が本当に助かったと喜んでおられたのが印象的でした。お子さんがまだ小さいのですが教頭先生の業務量は膨大です。特に5月など集中する時期もあります。  ICTが得意な校長先生もリモートアクセスを試しています。校長先生が使ってみて何ができるのかを把握し、必要とする先生に勧めていこうとされています。
例えば、これまでだと数時間の業務のためだけに土日に学校へ行かなければなりませんでした。リモートアクセスなら隙間時間に自宅から行えます。移動時間を家事や育児、家族との時間に充てることができます。「これは便利だね」と感心していました。

良い授業のために〜先生の働き方改革へ高まる期待

– 働き方改革にもつながりますね。

北原様: はい。やはり自宅のパソコンにデータが残らないため安心ですからもっと使えるようになるとよいと思います。働きすぎは困るのでコントロールしながらですが将来的にはロケーションフリーということも実現できるかもしれません。

榎本様: 夏休みなど長期休業は児童生徒が登校しないので、その期間はリモート勤務ができれば先生の働き方改革につながります。将来的に有給休暇と組み合わせてワーケーションみたいなこともできるかもしれませんね。先生のワークライフバランスの充実は良い授業につながります。

日々進化するセキュリティの脅威に備え、先生の意識改革を推進

– 順調に利用されていますが改善されたいことはありますか?

北原様: 現場の先生の意識改革をさらに進めたいです。目に見えないクラウドのセキュリティシステムは意識が高まりにくいものです。その点、物理的に目に入るYubiKeyなら知らず知らずのうちに意識が高まると期待しています。それを狙ってあえて大きいサイズの物理認証鍵(YubiKey)を使っています。

USBセキュリティ鍵(YubiKey)

サイズが大きいタイプのYubiKey採用で
セキュリティへの意識付けを狙う

YubiKeyをタッチするワンアクションでセキュリティの必要性を認識してもらうのです。将来的に、ゼロトラストネットワークとなっていくのかもしれません。現在の移行期においては、上手く『Yubi Plus』で橋渡しをしていきたいと考えています。

榎本様: ゼロトラストが理想なのでしょうが膨大な費用がかかりますから、現時点は難しいです。でも『Yubi Plus』を使うことでセキュアなデータ管理が可能だと考えています。ただ脅威は日々進化しているので、やはり先生の意識改革の必要性を感じています。そのために校長会では丁寧に説明し目的を伝えてゆきます。